MAJORA CANAMUS.

ヘンデル「メサイア」への想いを、台本と楽譜をもとに語ります

No.4 Chorus "And the glory of the Load" (2)

合唱 主の栄光が  (イザヤ 40:5)

 アルトが主題を歌い始めた後、すぐにバスが主題を引き継ぎつつ、STBが力強く"and the glory, the glory of the Load" と声を合わせる。続く"shall be revealed" は、テノール、バス、ソプラノの順にメリスマで表現され、アルトは"revealed" をメリスマではなく心からの喜びを伝えるようにゆったりと歌い込める(29-32小節)のが非常に印象的である。このアルトの部分を朗々と表現するのか、または他の声部に隠れたように静かに表現するのかは指揮者の意向によるのだろう。個人的には心のままに膨らませるように歌われている演奏を好む。

 そして、33小節目から4声が揃えて"and the glory, the glory of the Load"と歌いあげて主の栄光が顕れることを喜び、次のパートである"and all flesh shall see it together, for the mouth of the Lord hath spoken it."(43小節以降)に続く。