MAJORA CANAMUS.

ヘンデル「メサイア」への想いを、台本と楽譜をもとに語ります

No.4 Chorus "And the glory of the Load" (1)

合唱 主の栄光が(イザヤ 40:5)

 初めての合唱となる。第2曲から続いたイザヤ書40章は、この合唱にて神の栄光がもたらされる喜びに満たされる。

 序奏1小節目から8小節目は、これから展開される主題である①"And the glory, the glory of the Lord"と、②"shall be revealed"を端的に示し、③の音形は、28小節目~33小節目のアルトで初めて出現する主の栄光=主の重み、主の重要性が「顕れる」の聖句"shall be revealed"を心の底から満たさせるように表現する音形を予告している。

 

No.4-1

 その後、2小節分のヘミオラを経て、アルトが主題を高らかに歌い始める。すなわち、"and the glory, the glory of the Load" の歌詞に対して、強迫にgloryをあてがい、後半の"glory of the Load" を上行する音形で表現する。そして、歌い始めがアルトであることが非常に象徴的である(メサイアではアルトが重要な役目を果たすことがままある)。

No4.-2