MAJORA CANAMUS.

ヘンデル「メサイア」への想いを、台本と楽譜をもとに語ります

No.4 Chorus "And the glory of the Load" (3)

合唱 主の栄光が  (イザヤ 40:5)

  続く43小節から73小節までのパートは、"and all flesh shall see it together, for the mouth of the Lord hath spoken it."である。

  特徴は、ここでもアルトから始まる "and all flesh shall see it together"を、flesh、see、togetherを強調するように刻む音形と、テノールとバスが" for the mouth of the Lord hath spoken it."と音程変化のない、まるでグレゴリオ聖歌のように威厳高く表現する音形が代わる代わる重層する点である。

 mouth、Load、spokenと 主の口が語られたこと、flesh、see、togetherと全ての者がともに主の栄光を共に仰ぎ見ることが折り重なるように各声部から響く素晴らしさが表現されているパートである。

 

 

 主の栄光を体現するのだという喜びと、神の威厳を同時に表現したかったという強い意志が楽譜に表現されていると感じる。